金蔵獅子

県指定重要無形民俗文化財

金蔵獅子は、飛騨から越中にかけ各地に伝承されている郷土芸能で、例祭時に奉納されます。国府町金桶、広瀬町、上広瀬の三地区の金蔵獅子は芸術的価値が高く地方の特色を良く伝えており、いずれも岐阜県の重要無形民俗文化財に指定されています。




登場人物


  • 金蔵(サルタヒコノミコト)
    村を荒らす野獅子を退治した若者


  • おかめ(サルメノミコト)
    金蔵に想いを寄せる乙女。持っている竹べらの音で獅子をまどわせる


物語

ある村に野獅子が現れ、田畑を荒らして村人たちは困り果てていた。途方に暮れる中、勇敢な若者・金蔵が現れる。

金蔵に思いを寄せるおかめは、手柄を立てさせようと一緒に獅子退治に向かおうとするが、金蔵は女性では危険だと追い返そうとする。

獅子との戦いで苦戦する金蔵を、おかめは竹べらを打ち鳴らして獅子の気をそらし助ける。その隙に金蔵は見事に獅子を討ち取り、農作物は守られ、村は豊かに栄えた。

村人たちは、この二人の協力に感謝し、金蔵とおかめをそれぞれ神として祀った。


そして、獅子退治の様子を舞踏化し、笛や太鼓、すりこぎの音に合わせて演じる「獅子舞」として、五穀豊穣と家内円満を祈る例祭で今も奉納されている。





■開催日と開催場所

5月3日 冨士神社(金桶区)
5月4日 廣瀬神社・度瀬神社(広瀬町区)
9月第3日曜日 加茂神社・諏訪神社(上広瀬区)

基本情報

開催期間
毎年5月3日・5月4日・9月第3日曜日
開催場所
冨士神社・廣瀬神社・度瀬神社
所在地
岐阜県高山市国府町
電話番号
0577-72-3111
お問い合わせ先
高山市国府支所
アクセス
JR高山駅より車で約25分。または高山ICより約25分。

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