日本の屋根 北アルプスを横断する「信飛トレイル」
2025年7月オープン!
全長117キロを踏破しよう!
北アルプスを横断しながら里山や温泉地、歴史ある古道など特色ある景色の中を歩くトレイルルート「信飛トレイル」、2025年7月新たにオープン
長野県松本市から岐阜県高山市まで全長およそ117キロ、踏破を目指す多くのハイカーが注目しています

信飛トレイルとは?
歴史あるルートを軸に無限大に広がる楽しみ
信飛トレイルとは、松本から島々、上高地を通り、中尾峠、奥飛騨、平湯温泉を抜けて高山へ至る、総延長117キロという長大なトレイルです。
信州・松本と、飛騨・高山。北アルプスをまたぐふたつの地を、ひとつの観光圏としてつなごう――。そんな構想のもと再整備された信飛トレイルが、いよいよ2025年7月にオープンしました。
頂上を目指すピークハントとは違う楽しみを持つロングトレイル、「距離が長い自然歩道」を歩くその魅力は海外ではよく知られ、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアやニュージーランドには愛好家が憧れる有名ロングトレイルが存在します。日本でも、熊野古道(190キロ)や四国お遍路(1,400キロ)がロングトレイルにあたると知れば一気に身近に感じられるのではないでしょうか。
日本の屋根とも呼ばれる「北アルプス」をまたぐ全長117キロの「信飛トレイル」、歴史ある古道や街道でつなぎ、峠を越える道中には、自然、文化、温泉が楽しめる見どころが多く存在します。トレイルは6つのセクションに分かれ、魅力も難易度もそれぞれ。ご自分の好みや体力に合わせてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
6つに分けられたトレイル
それぞれのセクションの魅力
セクション1 松本~島々
岳都・松本から島々へ、田園と山岳を望む道
市街地では城や道祖神などから松本に息づく歴史を感じ、梓川沿いでは松本平と呼ばれる盆地を横断しながら、遠くの山を見渡す広く清々しい景色を堪能できます。
歩行距離 | 22キロ |
参考タイム | 約8時間 |
最低・最高標高 | 574-780メートル |
難易度 | ★★☆☆☆ |
セクション2 島々~上高地
歴史が息づく、徳本峠を越えるクラシックルート
昔はこの徳本峠を越えるルートを通って松本と上高地間の行き来がされており、日本の近代登山の父であるウォルター・ウェストンをはじめ、数多くの著名人が通った道です。
歩行距離 | 25.3キロ |
参考タイム | 約10~12時間 |
最低・最高標高 | 691-2,140メートル |
難易度 | ★★★★★ |
島々~徳本峠「通行止め」のお知らせ
現在、セクション2の島々~徳本峠館は崩落のため「通行止め」となっています。通行止め中は当該区間はバス等で迂回してください。
セクション3 上高地~中尾高原
焼岳を望み、上高地と奥飛騨を結ぶ古道
鎌倉に向かう鎌倉街道や、江戸時代に作られた飛騨新道などが実際にこのルートを通りました。北アルプスらしい絶景が数多く存在する山岳区間のハイライトです。
歩行距離 | 9.8キロ |
参考タイム | 約7~8時間 |
最低-最高標高 | 1,083~2,133メートル |
難易度 | ★★★★☆ |
焼岳登山道
- 焼岳登山道はヘルメットが必須です。
- 10月末~5月中旬の期間は、積雪のため通行不可能となります。
- 噴火警戒レベルに注意してください。
セクション4 中尾高原~平湯
湯けむりと歩く、奥飛騨温泉郷をめぐる旅
新穂高温泉(中尾)、栃尾温泉、新平湯温泉、福地温泉、平湯温泉と日本有数の温泉地を通ります。歩きながら温泉巡りをすることは、まさに信飛トレイルならではの楽しみです。
歩行距離 | 16.1キロ |
参考タイム | 約4時間30分(バス利用) |
最低-最高標高 | 783~1,265メートル |
難易度 | ★★★☆☆ |
セクション5 平湯~丹生川
平湯峠を越え、奥飛騨から田園の広がる丹生川へ
古くから平湯街道と呼ばれるこの道は、人々が温泉で疲れを癒す湯治へ向かう道としても利用されてきました。また豊かな水・雪の恩恵を受けた自然も魅力となっています。
歩行距離 | 22キロ |
参考タイム | 約6時間30分(バス利用) |
最低-最高標高 | 785~1,684メートル |
難易度 | ★★☆☆☆ |
冬季期間の注意
11月初旬~5月中旬の期間は安房峠が積雪のため通行不可能です。
セクション6 丹生川~高山
農村の風景から城下町・高山へ、文化と自然の道
この地域を流れる小八賀川は古くから人々の暮らしを支え、現在もその川の水を利用したトマトやほうれん草といった多くの農産物が生産されています。金森長近の元で発展した飛騨高山の町は今もなお伝統的な町並みを残し、世界的な観光地としてその名を馳せています。
歩行距離 | 22キロ |
参考タイム | 約8時間 |
最低-最高標高 | 785~1,684メートル |
難易度 | ★★☆☆☆ |
経験豊かなガイドが同行するガイドツアーも
信飛トレイルをより安全に、より深く体験するツアー
117キロの道中は難易度が分かれており、熟練者の手助けが必要な個所も。信飛トレイルでは地域に精通した経験豊富なガイドがおり、トレイルを縦走するための適切なアドバイスの他、地域の歴史や文化、温泉や食などの見どころを案内。信州と飛騨の奥深い文化に触れる体験ができます。
※以下のコースは一例です。
※実施日の1週間前までに予約が必要です。
オリジナルグッズと踏破証
登録者のみ購入できる限定商品
現在、オフィシャルガイドマップと5種類のハイカータグがオリジナル限定グッズとして販売中!公式サイト他、各所に設定された信飛トレイルサテライト施設で購入することができます。オフィシャルマップは繰り返しの使用に耐えるストーンペーパーを原料とした丈夫でサスティナブルな逸品。信飛トレイルのロゴが刻印されたオシャレなハイカータグは全部で5色、ホイッスルとマダニリムーバーの機能があり実用的なマウンテンギアです。今後更なる商品展開を準備中!
※購入の際には信飛トレイル登山届の届け出コピーをご提示ください。
踏破証を手に入れよう
すべての区間を踏破した方には踏破証を発行いたします。指定のサテライト施設でお申し出の上、事前登録されたレジストレーション番号をスタッフにお知らせください。
対象サテライト施設 |
---|
松本市観光情報センター(松本城) |
高山下町ONDO |
飛騨・高山観光コンベンション協会(中橋観光案内所) |
トレイルを安全に楽しむために
計画と準備
トレイルを歩く前には、長期的な計画だけでなく、当日のルートや天候、宿泊・休憩ポイントを確認しましょう。特に、天候の急変に備え、適切な装備や余裕を持ったスケジュールを心がけましょう。
- さるぼぼ
- ルートのチェックや天気予報、持ち物を確認するんやよ!
自然を守り、トレイルを楽しむ
信飛トレイルは、中部山岳国立公園内や地域の人々の生活圏を通る道でもあります。私有地には立ち入らず、動植物の採取を避けましょう。登山道の外を歩く(ショートカットをする)ような歩き方は避け、トレイルの美しい自然を未来へ残しましょう。
- さるぼぼ
- トレッキングポールの先にキャップをつける
計画的にトイレへ立ち寄る
ゴミを持ち帰る
1人1人ができること、たくさんあるよ!
事前登録兼登山届を忘れずに
セクション2、3は山岳地帯のため、登山届が必要です。信飛トレイルに事前登録をすることで、長野県・岐阜県へ登山届として自動で提出されます。また、登録者限定のオリジナルグッズやマップを購入することができます。スマートフォンは便利ですが電池の消耗や圏外の心配があり、紙のマップがあると安心です。
- さるぼぼ
- 事前登録してオフィシャルガイドマップを購入しよう!
お問い合わせ
信飛トレイル事務局
TEL: 0263-93-2746
Mail: info@shinpitrail.com