東山白山神社

養老2年(718年)現安川通りに鎮座され、高山郷最古の氏神様として尊崇されましたが、天正14年(1585年)飛騨を領国した金森氏が城下町を経営するにあたり現在地に奉還されました。例祭には祭屋台と八角神輿が曳きだされます。


神楽台

毎年5月5日の例祭に引き出される祭屋台 神楽台は名工谷口与鹿(たにぐちよろく)の手に寄るものです。県重要有形民俗文化財に指定されています。


神輿

同じく例祭に引き出されるもので、市の有形民俗文化財に指定されています。板札書によると、谷口与鹿に工匠彫刻を学んだ甥の谷口宗之(与三郎)と松木徳兵衛により造られており、塗りは二木万治郎です。

構造は、神輿のなかで最も複雑な八角であり、屋蓋露盤上に鳳凰を、また蕨手(わらびて)に飛龍を乗せています。一木造りの欄間8か所には、それぞれ形態の異なる鳳凰の彫刻、桧造りの下段には2段に渡り彩色を施された牡丹が配置されるなど、優美で繊細な彫刻が随所に見られます。

附り(つけたり)の土蔵は、神輿が出来て2年後の明治17年(1884年)に神輿蔵として新築されました。その後、大正期に道路の付け替えにより宝橋東詰めの同敷地内で移転され、その際に北向きに変更されました。建設当初には置屋根形式であったものが、途中現在の塗籠屋根形式に変わっています。重厚な仕上げの神輿にふさわしい優れた造りの土蔵です。

東山白山神社拝殿(日本遺産構成文化財)

「飛騨匠の祖」として崇敬を集める飛騨権守・藤原宗安の直系とされるのが、江戸時代中期以降4代にわたり「水間相模守」を名乗り、優れた彫刻を特徴とした水間一門です。代々、社寺建築を専門としており、東山白山神社拝殿は三代目水間相模によるものです。

飛騨の社寺建築の美しさの一つに、屋根の優美さがあります。飛騨の山々の形に似た美しさを見せる社寺建築の屋根の曲線は、親方から代々伝わる口伝を元に、棟梁の感性によって形づくられます。東山白山神社は、719年に創建されたと伝わります。東山神明神社、錦山神社と並ぶ東山三社の一つとされ、高山市で最も古い神社といわれます。

基本情報

所在地
岐阜県高山市若達町1丁目74
アクセス
JR高山駅から徒歩40分
駐車場(普通車)
あり

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