飛騨高山旅ガイド

高山で“あっさりラーメン”が食べたい気分のときに必ず思い出すお店。それが、昭和39年創業の中華そば専門店 「なかつぼ」。

地元ファンに長く愛される理由は、地元産の野菜や鶏ガラを丁寧に煮込んだ、やさしいスープ。
 すっきりとした飲み口なのに、旨みの余韻がちゃんと残る、
 毎日食べても飽きない“高山の日常の味”です。麺はスープと相性の良い昔ながらのスタイルで、ひとくち食べるたびにほっと落ち着く安心感。
 観光の合間にふらっと立ち寄れる雰囲気も魅力です。

高山のご当地ラーメンを食べ比べるなら、絶対外せない一杯。
 旅のメモにそっと保存しておきたい、名店です。

高山で「最初の一杯」を選ぶなら、迷わずここ。昭和13年創業、屋台から始まった老舗 「まさごそば」。

高山中華そばの“原点”と言われるだけあって、メニューはなんと 中華そば一本勝負（大・並・小）とご飯のみ。この潔さに、まず心をつかまれます。

スープは、醤油ベースのかえしを一緒に煮込む昔ながらの製法。ふわっと漂うやさしい魚介の香りに、思わず深呼吸したくなる…。
 濃いめなのに後味すっきりで、気づけばレンゲが止まりません。麺は“中細ちぢれ麺”。茹でる前にもみほぐしてあるから、もちっと軽やかな食感がクセになる。
 チャーシュー、メンマ、ネギ、奇をてらわない王道の具材が、逆に完成度の高さを際立たせます。

何度食べても飽きない、何度食べても新しい発見がある、高山中華そばを語るなら、絶対に外せない名店。

 旅のリストにしっかり保存しておきたい場所です。

高山で“とっておきの中華そば”を探しているなら、ぜひ立ち寄ってほしいのが 「角や」。ここは、飛騨牛・飛騨豚の加工販売専門店が営むお店。
 だからこそ叶う、お肉のおいしさが主役級の中華そばなんです。スープは、豚骨・鶏ガラ・魚介・野菜を24時間かけて丁寧に煮込んだ独自ブレンド。
 ひと口飲んだ瞬間、透き通るのに奥深い甘みとコクがじんわり広がります。中太ちぢれ麺とも相性抜群で、箸が止まらない…！

そして何より感動するのが、飛騨豚100％の手作りチャーシュー。炙ってからじっくり煮込まれているから、香ばしさと濃厚さが段違い。
 肉のうまみがスープに溶け出して、幸せすぎる一杯に。さらに驚くのは、お肉屋さんならではの牛丼・飛騨牛ローストビーフ・センマイ刺しなど、ラーメン店では珍しい“肉料理”も楽しめるところ。ラーメンだけじゃ終わらない、“肉好きの楽園”がここにあります。

旅の途中で “ほっとする味” に出会いたいなら、昭和26年創業の老舗 「桔梗屋」 は絶対に外せません。ここで味わえるのは、醤油ベースの透明感あるスープ × 細ちぢれ麺 の王道スタイル。見た目はとてもシンプルなのに、素材の旨みがまっすぐ伝わる“高山ならではの中華そば”です。

スープは、鶏がらや野菜を10時間以上じっくり煮込んで作るこだわりの味。さっぱりしているのに、コクと深みがしっかりあって、思わずレンゲをもう一杯…と進めたくなるやさしい美味しさ。細ちぢれ麺はスープとよく絡み、食べ進めるたびにどこか懐かしい気持ちが広がる。“癒しの一杯”。

創業から70年以上、先代の味を大切に守り続ける姿勢もまた魅力。派手さはないのに、心に残る中華そば。繁華街の中心にあって立ち寄りやすく、観光の昼ごはんにも、夜のシメにもぴったりです。

昭和31年の創業以来、変わらぬ味を守り続ける高山中華そば専門店「つづみそば」。ここで味わえるのは、醤油ベースの澄んだスープ × 細打ちのちぢれ麺。
 見た目はとてもシンプルなのに、豚骨・野菜・魚介の旨みが重なりあう“極上の一杯”です。

スープは、にぼし＋こんぶ＋隠し味の魚介系、豚骨＋鶏油＋野菜のコンソメ系を合わせたダブル仕込み。サッパリしているのにコクがあり、思わず全部飲み干したくなる深み。

地元・岐阜産のしょうゆが、透き通ったスープの味をふわっと引き締め、細ちぢれ麺としっかり絡んで、箸が止まらないおいしさです。

そして人気なのが、つるんと軽やかな“フワフワのワンタン麺”♡スープとの相性が抜群で、どこか懐かしくて癒される味。

具材もすべてこだわり抜かれ、飛騨・美濃けんとんの豚バラ、地物のネギ、国産メンマ。
 藍色×白の特製の器は、澄んだスープを美しく引き立ててくれます。食べ終わると見える“鼓”の文字も、なんとも粋。

一杯のラーメンが、まるで芸術品のようにキラキラ輝く。そんな体験ができるのが「つづみそば」です。

古い町並を歩いていると、ふわっと香ばしいだしの香りに誘われて、足が止まる。昭和8年創業の老舗スーパー「駿河屋」が手がける「高山らーめん さんまち」では、誕生から30年愛され続ける“高山ラーメンの王道”が味わえます。

スープは、鶏がら×煮干し×醤油のあっさり和風ベース。チャーシューの脂がじんわり溶けて、コクが深まる幸せな一杯。

低加水の細ちぢれ麺は、スープと相性抜群で箸が止まらない…！
 メンマ風味のタケノコ、ネギ、シンプルな具材なのに気づけばスープを飲み干してしまうほどのあと引く美味しさ。

観光の合間に、ほっと落ち着ける高山の人気店。

昭和50年創業、高山で“みやちゅう”の愛称で親しまれる 「宮川中華そば」。初代が大衆食堂として創業してから50年、「昔懐かしい味を、現代の味覚に合わせて進化させる」
 この想いを大切にしながら、老舗の味を守り続けています。看板メニューの 中華そば は、豚骨と鶏ガラの旨みに、魚の削り節と昆布の風味が重なる黄金スープ。
 毎日食べても飽きない“ほっとする味”で、麺とスープの絡みが抜群。寸胴鍋で丁寧に仕込む昔ながらの製法は、長い年月を経ても変わらず守り続けてきた誇りそのもの。
 その懐かしさは、どこか昭和の大衆食堂の温もりを感じさせてくれます。

店内は木目を基調とした落ち着く和の空間。地元の人をはじめ、観光客、出張ビジネスマン…
 幅広いお客さんに愛され、遠方から通うファンも多い人気店。

唐揚げや鶏ガラには飛騨地鶏を使用し、地元の食材を大切にする姿勢も魅力のひとつ。

“懐かしいけど、今の気分にもぴったり”そんな宮川中華そばの一杯は、高山旅の癒し時間にぴったりです。

昭和58年創業、地元の人も観光客も足しげく通う人気店 「甚五郎ラーメン」。席に座った瞬間ふわっと漂う、醤油の香ばしい香りにまず心をつかまれます。
 この香りだけで、もう食欲がそそられる…♡

スープは、鶏ガラや魚介の旨みがゆっくり広がる丸みのある、やさしくてあっさりとした味わい。
 食べ終わりにはほんのり甘みとコクが感じられて、“毎日でも食べたい”と思わせる中毒性があります。

そこに合わさるのが、少し固めに茹でられた 極細ちぢれ麺。たっぷりスープをまとい、すすった瞬間に旨みがふわっと広がる最高の組み合わせ。

そして外せないのが、濃厚でパンチのあるトロトロ焼豚（チャーシュー）！香ばしさと肉感がしっかり感じられ、食べ応えも満点です。

さらに嬉しいのは、お持ち帰り用ラーメンも販売していること。自宅で楽しんだり、お土産にして“高山の味”をシェアするのも人気です。厳選食材をじっくり煮込んで仕上げるスープに、自家製醤油だれ×極細ちぢれ麺×とろける焼豚。
 まさに、飛騨高山の中華そばそのもの。やさしさと香ばしさが重なる“幸せの一杯”を、ぜひ味わって。

昭和23年創業、70年以上高山の味を守り続ける名店 「豆天狗」。ここがすごいのは、なんと麺づくりの機械から自社設計するこだわりぶり！
 気温や湿度で配合を変えるほど、麺への情熱が桁違いなんです。看板メニューの中華そばは、豚骨・野菜・かつお節を8時間じっくり煮込んだ伝統スープ。
 自家製ちぢれ麺によく絡む、あっさり和風醤油の味わいが優しくて、最後の一滴まで飲み干したくなるおいしさ♡

そしてファンの多い つけ麺 は、煮干し＆かつお節の魚介ベースに、名古屋コーチンの鶏がらを合わせたダブルスープの濃厚タイプ！
 ガツンとクセになる旨みが、もっちり食感の自家製麺にしっかり絡んでやみつきに。

“昔ながらの中華そば”“ガツンと濃厚つけ麺”その日の気分で選べるのも嬉しいポイント。

変わらない伝統の味を、今も丁寧につむぎ続ける豆天狗。高山料理の“本気”を感じられる一杯、ぜひ味わってみてください。

「水がおいしい土地には、おいしい食文化が育つ」その言葉を体現するような一杯が味わえるのが、高山市の人気店 「飛騨中華そば 高砂」。

高山には、日本海と太平洋を分ける“水の原点”・位山の分水嶺があり、古くから名水で育まれた酒・醤油・味噌文化が息づいています。

その恵みの水でつくるスープや麺は、まさに高山ならではの“本物の味”。

スープは、
 ✔ 鳥ガラ・豚骨の旨みを強火で抽出
 ✔ 北海道産昆布＆日本海産煮干しの上品なだし
 ✔ 地元醤油2種を合わせた特製タレ
 これらを注文ごとに丁寧に合わせるこだわり派。
 透明感のある見た目からは想像できないほど、深いコクがふわっと広がります。

麺は高山の定番、細ちぢれ麺 × 厳選小麦100％。たまご不使用でアレルギーの方も安心。しこしことした食感がスープにぴったり。

さらに人気なのが、手切りメンマと焼き目チャーシュー。メンマは甘辛く仕上げた香ばしい味わいと歯ごたえが魅力。
 チャーシューは余分な脂を落としてヘルシーに、外はカリッ、中はふっくら柔らか♡女性ファンが多いのも納得です。

“昔懐かしいのに新鮮”そんな唯一無二の味わいが楽しめる高砂は、高山旅行のグルメリストに必ず入れておきたい一軒。

高山駅から徒歩2分。“旅の最初の一杯”にも、“帰り際の最後の一杯”にもぴったりな中華そば専門店「郷里（ごうり）」。

創業40年以上、時代に流されず 昔ながらの高山ラーメンの味を守り続けるお店です。

一番の魅力は、コシのある細ちぢれ麺 × 和風醤油スープの黄金バランス。鶏がらをベースに、煮干し・かつおぶし・昆布を大きな寸胴でじっくり煮込んだスープは、
 だしの旨みがしっかり感じられるのに、後味はすっきり。ツルッとのど越しもよく、ひと口飲んだら 最後まで飲み干したくなる優しい味わいです。

具材もすべて手作り。チャーシューも、メンマも、薬味のネギも飛騨産で統一。
 “丁寧に作っているお店だ”と感じられる、誠実な一杯。さらに嬉しいのは、お土産用中華そばも人気なこと。
 家族へのおみやげにしたり、「旅の味を自宅で再現したい♡」という方にもぴったりです。

昔懐かしいのに、いつ食べても新鮮。そんな“本物の高山ラーメン”が味わえる郷里。
 旅のスケジュールにぜひ入れておきたい名店です。

のれんをくぐるとすぐカウンター。その奥に小さなテーブル席。「麺屋しらかわ」は、行列必至の人気店。メニューは中華そば（並・大）＋味付け玉子のみ。
 この潔さが、逆に“絶対美味しい”を確信させてくれる…！看板の中華そばは、大将が10時間かけて丁寧に煮込んだこだわりスープ。
 ひと口飲めば、高山らーめん特有の醤油の香り × ブラックペッパーの辛味がふわっと広がり、しっかり煮込んだ深いコクがその辛味を優しく包み込む。

辛すぎず、クセになり、気づけばレンゲが止まらない“飲み干したくなるスープ”です。

麺は細いちぢれ麺。ピリ辛スープをしっかりまとい、炙りチャーシュー・メンマ・ネギと一緒に口に運ぶと、すべての味がひとつになって、至福の時間が訪れます。

飲み会のシメはもちろん、旅の途中にふらっと立ち寄るのにもぴったり。「また来てほしいから店の雰囲気を大切にしている」と語る大将の想いも、この居心地の良さにしっかりと反映されています。気づけば、器は空っぽ。満腹感と満足感で心まで満たされる一杯。

JR高山駅から徒歩3分。昭和30年創業の 「焼きそば ちとせ」 は、大通りに漂うソースの香ばしい匂いで、思わず足が止まるほどの名店。

入口をくぐると、昭和の定食屋そのままの懐かしい雰囲気が迎えてくれます。
 カウンター越しに聞こえる調理の音、立ち上るソースの香り、五感をくすぐる名店です。看板はもちろん“肉玉焼きそば”。自家製のもちもち麺に香ばしい特製ソースが絡む、
 何度食べても恋しくなるロングセラー。

…ですが実は、同じぐらい人気なのが“ラーメン”なんです。使用する麺は焼きそばと同じく、店主手作りの自家製麺。
 ほどよいコシと、小麦の香りがふわっと広がる絶妙な麺で、スープとの相性も抜群。

スープは昔ながらの素朴な味。シンプルなのに奥深く、ひと口すすれば心がほっと落ち着く“癒しの一杯”。

チャーシューは薄切りで、スープの熱でほろりとほぐれるやわらかさ。噛めばじゅわっと旨みが広がります。

メンマ・ネギも王道のバランスで、素朴でまっすぐな味わいが気持ちに染みる、そんなラーメン。

焼きそばの陰に隠れた名作ラーメン。知る人ぞ知る“ちとせ”のもうひとつの顔です。