旅行中に大雪や寒波となったら
降雪地帯である飛騨高山。近年は気候変動の影響か、短い期間に集中的に大雪が降り続けるケースがあります。
日常的な積雪がない地域には、雪による災害の影響が想像しにくいもの。大雪が予想される場合は無理に出かけない判断が大切です。
旅行前に、雪への備え
市街地での寒さの特徴
雪を心配される方が多いですが、日常的に気を付けなくてはならないのは凍結です。道路は滑りやすく、歩くのにコツがいります。
風があまり吹かないので、吹きっさらしの寒さはあまりありません。しんしんと冷え込む寒さですが、歩いていると意外と体が温まるため、あまり着こみすぎると却って汗をかき、体を冷やします。
外から暖房のきいた建物内に入ると、暑く感じ、汗をかくことがあります。脱ぎ着しやすい上着が良いでしょう。
足からの冷えを軽視する方が多いです。スニーカーではなく、足首が覆われた、底の厚いブーツなど冬用の靴を履きましょう。
まちあるき
- 上着:ダウンコートのような軽くて暖かいものが良いです。表地がナイロンですと、雪が積もらず、さらさらと落ちます。
- 靴:スニーカーは滑りやすく、濡れやすいため適していません。パンプスなど滑りやすくバランスの取りにくい靴もNGです。ブーツやトレッキングシューズなど、できるだけ裏面に凹凸がある靴をおすすめします。
- カバン:リュックサックや肩掛けカバンなど、両手が空いている方が好ましいです。歩く時にバランスを取りやすいです。大きな荷物は持たず、買ったものは自宅へ発送すると良いでしょう。
- 手袋、帽子:転んだ時にケガを防いでくれます。手袋、帽子を身につけましょう。
車の装備
- 11月下旬~4月上旬まではスタッドレスタイヤを装着してください。
- タイヤチェーンはスタッドレスタイヤの代わりにはなりません。ノーマルタイヤでは絶対に運転しないでください。
- スタックした場合、ロードサービスを呼んで現場に到着するまでに数時間かかります。
- 万が一、長時間車に閉じ込められた場合を想定し、毛布や食べ物、水、携帯用トイレ、モバイルバッテリーなどを準備すると良いでしょう。
- 車の雪をはらうブラシ、雪かきのスコップがあると良いでしょう。
- 凍結路面や雪道の運転が不安な方は、無理をせずバスやJRのご利用をおすすめします。
旅行中に大雪や寒波に見舞われたら
まちあるき
- 雪が降り続く場合は無理に外出せず、施設内で過ごしましょう。
- 外出する場合は長時間の遠出をせず、宿泊ホテル周辺に留め、なるべく歩道のある道を選びましょう。
- 積雪で道の端にある側溝が分かりにくくなります。道の端は歩かないようにしましょう。
- 木の枝や、屋根の上から雪が落ちてくることがあります。通行する際は頭上に気を付けましょう。
- 濡れた靴で屋内に入ると滑りやすいです。アーケード下の舗装路も滑りやすいです。歩く際にご注意ください。
- 吹き溜まりに飛び込んではいけません。雪の中に固い、鋭いものが隠れていることがあり、飛び込んで大けがをすることがあります。
運転中は
- スピードを出さず、慎重に運転をしましょう。
- スタックした場合は、タイヤの周囲の雪をスコップで除き、ゆっくりとアクセルを踏みましょう。
- 動きが取れない場合は契約しているロードサービスに連絡をしましょう(ご加入の自動車保険にロードサービスが付帯されている場合があります)。
- エンジンをかけたまま車を停車する場合は、排気ガスが車内に逆流しないよう、一定時間ごとにマフラー周囲の雪かきをしてください。
大雪が続く場合
JR高山線の運休や、高速道路や一般道が不通になることがあります。各所の発信する情報を確認し、無理に移動せず、建物内に避難しましょう。