飛騨高山旅ガイド

世界各地から多くの旅行者が訪れる、飛騨高山。旅行者の国籍は欧米豪・中東・東南アジア・東アジアなど多岐に渡ります。町を歩いてみると様々な言語が飛び交うのを耳にし、多様なファッションやスタイルの人々が目に留まることでしょう。

このような異なる宗教・文化的背景を持つ旅行者が増えるにつれ、それぞれに対応する飲食のニーズが年々高まり続け、その整備が急務となってきました。

そこで地元で日々食を提供するスーパーマーケット各社が連携し、ヴィーガン食品*を使用した弁当を開発・販売することで、食の多様性と文化への理解に取り組みを始めています。飛騨高山に生まれた新たな「食」。これからどのように育ち羽ばたいていくのでしょうか。

*ヴィーガン食品とは、動物由来の原料を使わず、野菜・果物・穀物などの植物性原料のみで作られた食品です。

お夕飯のお買い物に出かければ、多くの海外旅行客が買い物カートを押している姿はもう見慣れたもの。高山市のどのスーパーマーケットでも日々、地元のみならず多くの旅行客に利用されています。

どのような商品が売れているか？売れる時期、よく聞かれること…まずはお互い情報交換からスタート。そして、どのような表示が分かりやすいのか？安心して食べてもらえるにはどうしたらいい？食の好み、使ってはいけない素材や調理法、価格、パッケージ…胸にためていた疑問が次々と飛び出します。

イタリア出身のジュリオさん（左）、イギリス出身のマイケルさん（右）。日本に長く暮らすお2人は和食もさることながら様々な国の料理にも通じた食通。そんなお2人も、飛騨の味覚を取り入れたヴィーガン弁当に興味津々。さっそく手が伸びます。

ヴィーガンではありませんが、食に一部制限があるジュリオさん。工夫して調理されたメニューを目の前にし、「限られたメニューでも工夫次第でこんなに美味しくなるんですね」と感心しきり。

グルメなお2人に太鼓判を押してもらい、安堵の笑みが漏れる開発者たち。ヴィーガンの方も、ベジタリアンの方も、健康志向の方も、たくさんの方に召し上がって欲しい。どこで買える？どんな味？と聞かれた時に「私も食べたよ！美味しいからオススメ！」と紹介できるように…。そんな思いを打ち明けてくれました。

飛騨・高山観光コンベンション協会　電話0577-36-1011