乗鞍ライチョウルート周遊バスツアーで大自然に出会った
飛騨高山から乗鞍スカイライン経由で畳平散策、その後エコーライン経由で長野県の乗鞍高原に行き、さらに上高地まで!
2025年9月に参加したこのツアーで出会った動植物や景色を、撮影した写真中心にご紹介します。
私がこのツアーを選んだ3つの理由
日帰りで乗鞍岳、乗鞍高原、上高地を散策できる盛りだくさんツアー!
理由1:上高地に行きたかった!
自然の中をカメラ片手に歩くことが最高のリフレッシュになる私ですが、上高地は特に憧れともいえる場所。
自分で行こうと思うと上高地行きのバスに乗れる駐車場まで運転して行きチケットを買ってバスに乗り換え、帰りは長蛇の列に並んでバスを待つ…
それがこのツアーでは用意されたバスで行って帰ってくることができる。それだけでも行く価値があると思いました。
理由2:乗鞍岳にも行きたかった!
高山市内にも関わらず、学生時代以来なぜか〇〇年以上行っていなかった乗鞍岳。畳平付近だけでももう一回行ってみたかったのです。
結果、行ってみて本当に良かった!体力が心配な私でも一気に2,700m超まで登れるだけで魅力的です。
そしてやはり乗り換えることなく行けることもありがたいですね。
理由3:乗鞍岳も乗鞍高原も上高地も散策できる!
ただ立ち寄るだけではなくて、三か所それぞれに自由散策の時間が設けてあり、それが日帰りで楽しめるのはとにかく「すごい」です。
普段登山やトレッキングをしない人でも、乗鞍岳・乗鞍高原・上高地の魅力が感じられると思います。
また乗鞍岳を岐阜県側と長野県側の両方から見られて、県をまたぐと違ってくる雰囲気も知ることができることもいいですね♪

写真もたっぷり撮れてよい思い出になりました。
乗鞍岳畳平・大黒岳で出会う高山植物と景色
乗鞍スカイライン経由で畳平へ!自由時間で私が選んだのは「大黒岳」
壮大な景色と高山植物の秋の姿に出会いました
JR高山駅西口の駐車場を出発したバスは、平湯のバスターミナルを経由して乗鞍スカイラインに向かいました。
乗鞍スカイライン
乗鞍スカイラインは排気ガスや自家用車増加による自然環境への負荷を考慮され、2003年から全国に先駆けて自家用車規制【マイカー規制】が導入されました。
現在はバスやタクシー、自転車などに限って利用できる環境保護の先進的な道路となっています。
2022年に大雨の影響で一部崩落しましたが、仮設道路の整備により2024年8月に約2年ぶりに通行が再開されています。
現在は今後の大雨や崩落リスクを避けて安全に通行できるよう、山側を通り抜ける新しいトンネル(トンネル方式の復旧工事)の建設が進行中です。
そんな現場もバスの車窓から見ながら進みます。畳平バスターミナルは日本で一番標高が高いバスターミナルだそうです。

森林限界より高いところを走るバス(2026年7月撮影、実際のツアーバスとは異なります)
標高2,702m、畳平バスターミナルに到着したら、約90分間の自由時間です。
90分では最高峰剣ヶ峰に行くことはできないので、お花畑散策や魔王岳、大黒岳あたりの散策に限られます。
※登山予定の方は、歩きやすい靴はもちろん、防寒・防風・防雨対策を含めて準備をされることをお勧めします。
この日はラッキーなことに晴れていて、自分の体調も良さそうだったので、ライチョウに出会える確率が比較的高いといわれる大黒岳を目指しました。
まず、畳平の有料お手洗いに寄ってからスタートです。
鶴ヶ池越しに臨む大黒岳
大黒岳山頂までの所要時間の目安は20分程度。
バスで一気に標高の高い場所まで登ってきたことと、日ごろの運動不足を考慮して、体調に気を付けながらとにかくゆっくり登ります。
途中、高山植物を見つけたら写真を撮ることが、ちょうど良い休憩になりました。

コマクサ:ケシ科の多年草で「高山植物の女王」と呼ばれます。他の植物が生えられない厳しい砂礫地に深く根を張り、夏に馬の顔に似たピンク色の可憐な花を咲かせます。

ミヤマダイコンソウ:高山帯の岩場や砂礫地に生えるバラ科の黄色い高山植物。ダイコンに似た切れ込みのある葉と、夏に咲く黄金色の5弁花が特徴です。秋には葉が赤色に紅葉します。

コケモモ:高山帯のハイマツの下や岩場に生えるツツジ科の常緑小低木。夏に淡いピンク色の小さなベル型の花を咲かせ、秋になると鮮やかな赤色の丸い実をつけます。
終わりかけのコマクサのピンク色に癒され、夏は鮮やかな黄色の花を咲かせるミヤマダイコンソウの秋の姿に驚き、ライチョウの好物でもあるコケモモのたくましさに感動して、力をもらいながら山頂に到着!
見渡せば同じ乗鞍岳の剣ヶ峰や魔王岳などの峰々、そして眼下に見える焼岳から槍ヶ岳・穂高連峰など飛騨山脈(北アルプス)の山々。
こんな感動は誰かと分かち合いたいところでしたが、一人で参加したので静かに嚙み締めました。
乗鞍岳の最高峰、剣ヶ峰も見えました
大黒岳から見た魔王岳、畳平から15分ほどで登れます
大黒岳山頂、2,772m!標高差70mですが、運動不足の私は息があがりました。

と、感動していましたがあまり時間もないので足早に下山して、鶴ヶ池まわりを少しだけ散策。
この日の鶴ヶ池はかわいいアヒルのようになっていました。
チングルマのキラキラ綿毛も見られて、短時間でも良き散策となりました。

チングルマ:高山帯の湿地やハイマツ周辺に群生するバラ科の落葉小低木。夏に白い可憐な花を咲かせ、秋には果実の毛(花柱)が羽毛状に広がって車輪のように見えます。9月には草紅葉を楽しめます。
ライチョウに遭うことはできませんでしたが、壮大な景色や高山植物の姿に感動しました。
とても数が減っているというライチョウ…もし出会ったらそっとそっと見守ってくださいね。
※距離を保つ(近づかない・追いかけない):ストレスを与えないよう、少なくとも数メートルの距離を置き、静かに観察します。
※ロープや木道を外れない:高山植物の保護はもちろん、ライチョウの巣やヒナを踏みつけないよう、指定された通路から出ないようにします。
※食べ物を与えない・ゴミを持ち帰る:残飯はキツネやカラスなどライチョウの天敵を呼び寄せる原因になります。
長野県側、乗鞍エコーラインから「乗鞍高原」へ
畳平を後にしたバスは乗鞍エコーラインを通って乗鞍高原へ
乗鞍エコーライン
長野県(乗鞍高原)と畳平を結ぶ山岳道路で、スカイライン同様にマイカー規制があります。
岐阜県側のスカイラインが稜線美を楽しめる絶景ロードであるのに対し、エコーラインは急カーブが続くダイナミックな山道や樹林帯の景観が魅力です。
道中すれ違いできない箇所も多いため、長野県側の無線で対向車の情報を受け取りながら進みました。
秋には標高差による鮮やかな紅葉のグラデーションを楽しめるのも大きな特徴です。

途中でチラリと見えた小さな雪渓にはスキーを楽しむ人の姿が!

畳平から約1時間で乗鞍高原(乗鞍高原観光センター)に到着、旅程表では約90分の自由時間となっていました。
ちょうどお昼時に当たるので飲食店でゆっくりランチをしたいところでしたが、私が行った日は乗鞍高原の施設やお店の定休日や臨時休業にあたり、開いている飲食店も少なかったのです。
※乗鞍高原の施設やお店は不定休のところもあるので、事前チェックをお勧めします。
このツアーには昼食は含まれていないので、お昼ご飯を持参して食べることも可能なのですが、私はセンターに隣接するカフェでパンとジェラートをいただきました♪
乳化剤や保存料不使用、余計なものを加えず素材の美味しさをそのまま味わう優しい甘さのジェラートがいただけます。
残った時間はカメラを持って周辺を散策!大好きな花、マツムシソウを見つけて一人喜ぶ私。

観光センターに戻って、駐車場の向こうにある施設へ。と思ったのですが、その横に魅力的な散策道を発見しました。
様々な植物と野鳥の声、誰もいない贅沢な散歩を楽しんでみました。誰もいないとはいえ、木立を挟んで左右に施設と道路があるので比較的安全です。
野鳥の声に誘われてついつい長居してしまい、乗鞍自然保護センター内をゆっくり見られなかったのが心残りです。


それまであまり群れているのを見たことがなかった「ゴジュウカラ」がたくさんいました
乗鞍高原での過ごし方は「乗鞍ライチョウルート周遊バス」の特設サイトをご参照ください。
時間内に行けそうな飲食店などが載っています。
締めくくりは上高地!
乗鞍高原から上高地へ、このツアーならではの行程のフィナーレへ
乗鞍高原を後にして、約1時間で上高地へ。
※上高地での自由時間内に明神池まで行くことはできません。
本当は大正池バス停で降りて田代湿原を見て河童橋を目指したいところでしたが、天候が下り坂だったことと大黒岳で体力を使ってしまったこともあり、上高地帝国ホテル前で下車。
田代橋を通ってウェストン碑経由で梓川の右岸をゆっくり歩くことにしました。
※大正池バス停や、上高地帝国ホテル前バス停で下車する場合、車内でガイドさんへお申し出ください。

上高地帝国ホテルで優雅にお茶するという選択肢もありましたが、せっかくなのでカメラを持って歩きます。
本格的な雨の日には周辺のホテルでゆっくりするのも良さそうですね。
上高地に行ったよ記念に、ウェストン碑で一枚。
ウエストン碑は、上高地をはじめ日本の美しい山々の存在を「日本アルプス」として世界に紹介し、近代登山を広めた英国人宣教師ウォルター・ウェストンを称えるレリーフです。

途中、立て続けに野鳥に出会いました。まるで野鳥に取り囲まれたような空間で(遊歩道内)、あっちにもこっちにも、たくさんの野鳥たちが活動しています。
撮ったものを、少し紹介させてください。
小さなキツツキ「コゲラ」は市街地近くの里山などでもよく見られます。
縞々の背中が特徴で、一生懸命木をつついていました。
高山市内の城山公園でも出会ったことのある「キバシリ」は名前のとおり木の幹を走ります。
走りながら虫を食べているのだと思いますが、登り専門で、ある程度登りきると次の木の根元近くに移動してまた登りはじめます。
同じく木のや枝を歩き回るのは「ゴジュウカラ」流線型のボディと踏ん張った足が魅力的です。
ゴジュウカラは私の好きな鳥で、乗鞍高原でもたくさん出会ったので嬉しかったです。
河原の木にたくさんいたのは「コガラ」たち。木の実を食べているようでした。
これらの小さな鳥たちは「混群」として種を問わずみんな一緒に移動しているようです。生き残る知恵ですね。


この日の最後に撮った一枚です。雲の間から光の帯が降りてきて、たくさんの人がその様子に見入っていました。
多くの人と同じように私も写真を撮ったのですが、なぜかピントが合っていない…。
上高地が有名になる前、古くは「神降地」と表記されたこともあるそうです。ピントが合わないことも何となく納得してしまいました。
Column
実はグルメも充実♪上高地
2025年のツアーでは、写真の上高地サイダーしかいただけなかったのが一番の心残りでした。
というのも、上高地には美味しいと評判のグルメもたくさんあるんです。
アップルパイやチーズケーキ、ソフトクリーム、おやき、飛騨牛まんなどなど。
それぞれの売店や宿泊施設にそれぞれの名物があるイメージです。
野鳥に時間をかけすぎていなければカフェでゆっくりとケーキをいただきたいところでした。
河童橋周辺やバスターミナルにも売店や食堂があるので、ぜひチェックしてみてください。

乗鞍ライチョウルート周遊バスツアーの概要と楽しみ方
ツアーの概要を私の楽しみ方ポイントと共にまとめてみました!
■乗鞍ライチョウルート周遊バス運行期間
令和8年(2026年)9月1日(火)〜18日(金)、24日(木)〜30日(水) 計25日間
※乗鞍スカイライン・乗鞍エコーラインが通行止めとなった場合ツアー中止となります。
※旅程管理主任者の資格を持ったバスガイドさんが同行されます。←お話がとてもよかったです!
※食事は旅行代金に含まれません。
※最少催行人員は1名です。
☆→2025年参加私の行動
※→2026年の相違点
♪→楽しみ方ポイント
まず、インターネットまたは電話で予約します。事前予約(3日前まで)必須です。
※特設サイトの「お知らせ」に予約状況が載っており、満席の日などがわかります。
人気の日程は席が埋まってしまうので、ぜひ早めにご予約を!
当日朝7:20、JR高山駅西口(白山口)駐車場出発
☆少し早めに行かれることをお勧めします。
♪昼食はついていないので、行動食などを持っていくと安心です。
所要時間1時間ほどで平湯バスターミナル到着
※2026年は、丹生川町地内で発生した土砂崩れの影響で途中迂回路を通ります。
また、今年は平湯の自家用車駐車場は平湯大滝の駐車場となり、駐車場で乗車できます。
乗鞍スカイライン経由で乗鞍岳畳平へ【畳平で約1時間25分の自由時間】
☆思い切って大黒岳に行ってきました。
※2025年より自由散策時間が少し短縮されたようです。ご注意ください。
♪体力・体調・天候と相談して無理のない散策を。
♪気温は10℃前後まで下がります。雨具にもなる上着があると安心です。
♪荒天の場合や体調に不安があるときは無理をせず畳平付近で過ごされることをお勧めします。
9月でも咲いているお花を見ることができますよ♪

乗鞍エコーライン経由で乗鞍高原へ【乗鞍高原で約1時間30分の自由時間】
お昼時間に乗鞍高原に到着します。
☆ツアーには昼食がついていないので、こちらで軽食をいただきました。
♪私が参加した日は定休日のお店が多かったので、日によっては昼食持参もおすすめです。
※ツアーの公式特設サイトの「お知らせ」に飲食店情報が載ることもありますのでチェックをお勧めします。
♪乗鞍観光センターでEちゃり(電動アシスト自転車)をレンタルして乗鞍高原を散策することもできるそうです。
乗鞍高原から上高地へ!【上高地で約2時間の自由散策時間】
☆私はウェストン碑~梓川の右岸をゆっくり歩きました。
♪途中のホテルや売店で、スイーツなどをゆっくりいただくのもおすすめです。
♪上高地はおすすめポイントがたくさんありすぎます。
お好みに合わせて事前に情報をチェックするのが一番ですね♪
平湯温泉と平湯大滝駐車場を経由して18:10頃高山駅西口に到着予定
☆「デジタルスタンプラリー」にはぜひご参加ください。
☆抽選でいただいたとっても素敵なライチョウデザインの手ぬぐい、いつも愛用しています♪
♪9か所のチェックポイントのうち5か所以上ゲットできれば抽選に参加できます!
1日で乗鞍岳を岐阜県から長野県へ移動して上高地まで行けるお得なツアーです♪ぜひご予約して行ってみてくださいね!
ライタープロフィール










地元飛騨高山を愛し、市内の身近な遊歩道や神社などに通っています。
スキーやカフェ巡り、自然の中でキノコや野鳥の写真を撮ること、素敵なもの巡りが好きです。