路線バスで行く飛騨高山の桜めぐり・桜野公園と臥龍桜

高山市街地から離れた郊外にも桜の名所がたくさんあります。今回はわたしの好きなお花見スポット、桜野公園(国府町)と臥龍桜(一之宮町)をご紹介します。

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路線バスで行く飛騨高山の桜めぐり・桜野公園と臥龍桜

桜野公園(さくらのこうえん)とは

高山市街地から北へ約10km。国府町にある桜の名所です

  • 春の園内の様子
  • 桜野公園は国府町民の憩いの場所でもあります。
  • 桜野公園の入口にある看板

「飛騨・美濃さくら33選」にも選ばれた桜野公園は、約150本もの桜が宮川沿いに咲き誇る桜の名所です。桜野の歴史は古く、戦国時代に当地を治めていた広瀬城主・広瀬宗域が、大和国吉野山から7種類の桜苗を取り寄せて植えたのが始まりといわれています。その後、江戸時代に広瀬村名主や高山郡代が、現在の桜野公園がある辺りに桜を植えて育成し「飛騨の桜の名所」となりました。

園内にはソメイヨシノとエドヒガンが植えられており、毎年4月中旬に見ごろを迎えます。

桜野公園で開催される「飛騨国府さくら祭り」へ

  • 提灯には国府町のイメージキャラクター「キンゾー」のイラストが描かれています。
  • 桜色ののぼり旗が目印
  • 売店の様子。お支払いはキャッシュレス決済不可・現金でお願いします。
  • わたしのおすすめは「おでん」。お花見シーズンしか食べられない売店の人気メニューです。
  • 暑い日はソフトクリームが人気です。
  • 飛騨高山名物みだらしだんごもあります。

「飛騨国府さくら祭り」は、桜が開花している間、毎日開催されます。期間中は公園入口にある売店がオープンし、おでん、みだらしだんご、焼きそば、ソフトクリームなどが販売されます。また、夜はライトアップされて夜桜を楽しむことができます。

桜野公園でお食事するなら「桜華苑」へ

地元・国府町の人々に愛されている焼肉屋さん

桜野公園を訪れるとまず目に入るのが、公園内にあるこのお店です。創業は昭和57年。桜野公園の清掃や管理に携わりながら店の営業を続け、地域のお客さんに愛されてきました。定休日は毎週木曜日ですが、桜が咲いている間は毎日営業しています。


我が家もよく行くお気に入りの焼肉屋さんです。  

お肉といっしょに焼いているのは富山産の赤巻かまぼこ。飛騨では昔からよく食べられています。  

ランチタイムには定食もおすすめ。  


桜華苑

営業:11:00~14:00/17:00~21:00

定休日:毎週木曜日

☎:0577-72-4141


桜華苑さん
定食のごはんは飛騨国府産のコシヒカリを使っています。うちは焼肉屋ですが、ラーメン・かつ丼・定食も人気です!
桜華苑さん

桜野公園への行き方

高山濃飛バスセンターから、路線バスに乗って「桜野公園」へ行く方法です

①高山濃飛バスセンターにて古川・神岡方面行きの路線バスに乗車。

高山濃飛バスセンターの2番乗り場 ②バス停「桜野」で下車。

片道約20分です。(降りる時に運賃箱に料金を入れます。交通系ICカードは使えないので小銭をご用意ください) 

※「桜野」の一つ手前のバス停「金桶橋(かねおけばし)」で下車して一区間歩くのもおすすめです。

宮川沿いの見事な桜並木を、是非お楽しみください! 

宮川と桜野公園(川の左岸)と桜並木 

④お帰りは桜野公園から道路を挟んで真向いにあるバス停へ。

ここで高山濃飛バスセンター行きのバスに乗ります。 

【路線バス情報】

下のリンクの時刻表と運賃表は省略版になっています。バス停「桜野」は、濃飛バスセンターから向かって「国府駅」より2区間手前になります。また運賃は「ラクール前」と同じ金額です。詳しくは「詳細な時刻表(PDF)」と「詳細な運賃(PDF)」をご参照ください。

臥龍桜(がりゅうざくら)とは

高山市街地から南へ約8km。一之宮町にある桜の古木です

臥龍桜(がりゅうざくら)は樹齢1100年といわれるエドヒガンの老木で、国の天然記念物に指定されています。龍が臥せたような樹形をしているところから「臥龍桜」と呼ばれています。毎年4月中旬ごろ開花します。

臥龍公園の「桜まつり」

  • 臥龍公園
  • 桜まつり期間中の様子
  • 桜まつり会場で販売される一之宮町の特産品
  • 臥龍桜の保護育成のため、ご来場の際は協力金100円でご支援いただけるとありがたいです。(募金箱を設置)

臥龍桜がある臥龍公園では、桜が開花している約3週間「桜まつり」が毎日開催されます。期間中は一之宮町の特産品(宮笠、清酒臥龍桜、一位念珠)の販売や、蕎麦やみだらしだんごなどの出店があります。開店時間は9:30~16:30です。

お土産におすすめ!限定1,000本の日本酒「臥龍桜」

飛騨一之宮でしか買えない貴重なお酒です

一之宮町のお酒「臥龍桜」は、霊峰・位山の伏流水と飛騨産の酒米ひだほまれで作られた大吟醸生酒で、同市上二之町の二木酒造が醸造しています。

ラベルの桜の絵は、日本画家の土屋禮一氏・伊藤嘉晃氏・滝沢具幸氏の三氏で毎年交代で描いています。これを目当てに購入する日本画ファンのお客さんもいるそうです。


歴代の「臥龍桜」の瓶。日本画の大家が描く臥龍桜はどれも美しいです。 

「臥龍桜」はここで購入できます!泰連屋 内木酒店

飛騨一ノ宮駅から歩いて約8分 まちの酒屋さん

創業は昭和29年。町内で一軒となった酒屋で、臥龍桜が購入できる唯一のお店です。店内では臥龍桜の古酒も販売しています。

新酒は毎年4月1日に1,000本限定で新発売し、一之宮町の行事(4月3日の生きびな祭りと4月の桜まつり)で出店販売もしています。


社長の内木良文さん。持っているのは2024年の臥龍桜です。
 

このお酒は瓶の中で熟成が進み、年月を重ねるごとに味に深みとまろやかさが出てくるそうです。(要冷蔵) 

古酒は7年熟成までを販売。「飲み比べて自分好みの熟成年数を見つけるのも、臥龍桜の楽しみ方の一つですね」と内木さん。 

私はこのラベルの臥龍桜を買いました。淡麗辛口でありながらまろやかな風味で飲みやすく美味しかったです!(感想) 

内木さん
臥龍桜は、氷見の寒ブリのような脂がのった魚の刺身や飛騨牛などの肉料理によく合います。よく冷やしてからお飲みください。ワイングラスでいただくのもおすすめです!
内木さん

臥龍桜への行き方

高山濃飛バスセンターから路線バスに乗って「臥龍公園」へ行く、わたしのおすすめルートです

①高山濃飛バスセンターにて下呂方面行きの路線バスに乗車。

濃飛バスセンターの1番乗り場 

②バス停「飛騨一之宮」で下車。

片道約20分です。(降りるときに運賃箱に料金を入れます。交通系ICカードは使えないので小銭をご用意ください) 

③歩道橋を渡って宮川沿いの道を進み、一ノ宮橋を渡ります。


④一ノ宮橋を渡って直進し、飛騨一ノ宮駅へ行き、駅舎の中を通ります。


⑤跨線橋を下りて臥龍公園に到着しました。

バス停「飛騨一之宮」から臥龍公園まで、徒歩で約7分です。 

⑥お帰りのバス停は、行きで降りたバス停「飛騨一之宮」の道路を挟んで真向いにあります。


※バス停から公園までの間、沿道の桜が美しいです。ぜひ飛騨の春の桜散策をお楽しみください!

一ノ宮橋と桜 

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ライタープロフィール

シモハタエミコ
生まれも育ちも飛騨高山。生粋の飛騨弁ネイティブです。お車だけでなく公共交通機関で高山に来てくださった方も楽しめる観光情報を中心にお伝えします。また、ニッチなお散歩コースもご紹介します。
シモハタエミコ

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