【高山市】おすすめのクラフト体験3選 手軽にできる・ものづくり文化を学ぶ・自由研究にも!
高山市には、「飛騨高山のものづくり文化」を実際に体験して学べるスポットがたくさんあることをご存じですか?
さるぼぼ作り、木工体験、陶芸体験に絵付け。
今回はその中から、初めてでも簡単・手軽にできるクラフト体験を3つご紹介します!

飛騨高山でものづくり体験を楽しもう!
ものづくりの街。飛騨高山。
この地では昔から、自然と独自の文化を活かした、さまざまなものづくりが行われてきました。
なかでも「飛騨の匠」で有名な飛騨の家具や、岐阜県の県木であるイチイの木を使って作られる彫刻「一位一刀彫」は飛騨高山の伝統文化として広く知られています。
そんな高山市には、「飛騨高山のものづくり文化」を実際に体験して学べるスポットがたくさんあることをご存じですか?
さるぼぼ作り、木工体験、陶芸体験に絵付け。
今回はその中から、初めてでも簡単・手軽にできるクラフト体験を3つご紹介します!
旅の思い出づくりはもちろん、歴史研究や夏休みの宿題にもおすすめです。
ものづくりに興味のある方だけでなく、大人も子供も楽しめるスポットをピックアップしたので、高山の文化に触れて、高山をもーっと深く楽しむヒントにしてくださいね。
【組紐(くみひも)】飛騨高山まちの体験交流館
古い町並でクラフト体験するならここ!
伝統文化の実演も見られるんです♪
まず最初にご紹介するのは、人気の観光スポット「古い町並」にある【飛騨高山まちの体験交流館】です。
飛騨高山の伝統文化や地場産業の復興を目的に、2018年7月にオープンしたこちらの施設では、
さるぼぼ作りをはじめとするクラフト体験はもちろん、その道のプロによる一位一刀彫や有道しゃくしなど、貴重な実演を目にすることができるんです!
クラフト体験では、さるぼぼづくりや笠ヒデ細工、祭り衣装体験に和紙・竹で作るランプシェードなど、様々なメニューが用意されているのですが、今回私は映画「君の名は」でも取り上げられて有名になった【組紐づくり】に挑戦してみました!
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■体験名:組紐『Kumihimo』
■料金:2,500円/1人
※2025年4月時点の情報となります。
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飛騨高山の組紐は、その編み方に特徴があり、「飛騨高山の六つ組」として特許を取得しているそうです。飛騨の匠によって作られた「丸台」と独自の紐の組み方を用いることで、他にはない独特な形や模様が生まれます。
一口に組紐といっても、作れる作品にはさまざまな種類があります。ミサンガのような「六つ組」やスマホショルダー、メガネのかけ紐、おしゃれな帯締めなどの中から、作りたいものを選ぶことができます。
※作品によって料金が異なります。
平日のお昼頃に伺ったところ、館内は体験を楽しむ方や伝統文化の実演で賑わっていました。
組紐体験のブースに近づくと、スタッフの方が明るく声をかけてくださりいよいよ体験スタートです!
何を作るかを決めたら、まずは使用する紐の色を選ぶのですが、カラフルでどの組み合わせにするか悩みます。
自分で好きに組み合わせることも、見本の中から選んでもOKです。
悩んだ末に、私は一番人気だという映画『君の名は。』をイメージした組み合わせに決めました!
色を決めたら、いよいよ紐を組んでいきます。
組紐づくりに使用する丸台には、円形に沿って番号が振られており、スタッフさんの説明を聞きながら順番通りに紐を動かしていくと、どんどん編み上がっていきました。
難しそうに見えますが、やってみると意外と簡単で、気がつけばリズミカルに紐を動かす作業に夢中になっていました。
黙々と作業を続けること数十分。
紐の終わり部分を結んだら、六つ組の組紐の完成です!
カラフルでとても可愛く仕上がりました♪
出来上がった組紐は、参加賞のお土産と一緒に包装袋に入れてもらえるので、まるでお店で購入したかのような仕上がりに。気分もぐっと上がります!
参加賞としていただいた青い組紐は、ユネスコ無形文化遺産に登録された【高山祭】の目玉である屋台に使われている装飾と同じ結び方がされている、とても縁起の良いものだそうです。
たった数十分で高山の伝統に触れられて、自分だけのアクセサリーも手に入る、とっても有意義な体験でした。
<予約方法>
各種体験はWeb予約が可能。
空きがあれば予約なしでも、その場でお好きな体験に参加できます。
組紐以外にも様々なクラフト体験があるので、古い町並観光の際には是非立ち寄ってみてくださいね。
■店舗情報
飛騨高山まちの体験交流館
〒506-0844 岐阜県高山市上一之町35-1
電話:0577-70-8290
営業時間:
体験交流館 9:00〜19:00
交流広場 9:00〜21:00
定休日:なし(臨時休館有)
駐車場:あり(近隣の有料公共駐車場をご利用下さい)
【工場見学&木工体験ワークショップ】日進木工(株)
飛騨の家具の製作現場が見られるツアー付き!
匠の技と心を知り、体験できるクラフト体験
次に紹介するのは「日本の家具6大産地」にも数えられる飛騨高山で、飛騨の家具を作がけている家具メーカー【日進木工】です。
高山といえば飛騨の家具と言われるほど、長い歴史と根強い人気を誇る飛騨の家具。
ここ日進木工では、そんな飛騨の家具の製造工場の見学とクラフト体験ができるんです!
ものづくりに興味のある方はぜひ足を運んでみてください。夏休みの自由研究・自由工作にもおすすめの体験ツアーです。
<体験の流れ>
- 予約
- 工場見学ツアー
- クラフト体験(ワークショップ)
体験ツアーは上記のような流れで進み、所要時間は約2時間程度でした。
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■体験名:工場見学と木工体験(ワークショップ)/ウッドリース
■料金:3,300円/1人
※2025年5月時点の情報となります。
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工場見学
まずは、JR高山駅から車で約8分の場所にある「日進木工タカヤマギャラリー」へ向かいましょう。ギャラリーの受付で工場見学ツアーを予約した旨を伝えるとツアーに案内してもらえます。
工場見学の際には、頭を保護するためのキャップを貸し出してくれるので、しっかりと着用したらいよいよツアー開始です!
※日進木工提供
日進木工のツアーでは、実際に工場で働くスタッフさんが、豊富な経験に基づいて現場の奥の奥まで案内してくれるのがポイント。そのため、飛騨の家具についてより深く、詳しい説明を受けることができます。
スタッフさんに続いて、ギャラリーに隣接している製造工場に入っていきます。
※撮影は許可を得て行っています。
※写真を撮る際は、必ずスタッフさんに撮影可能かどうか確認しましょう。
工場にはこれから飛騨の家具になる木材がずらりと並べられていました。
日進木工では、木材を丸太の状態で仕入れ、余すとこなく大切に使っているそうです。
その現場を実際に目にすることができ、とても貴重な経験となりました。
続いて工場の内部に入っていきます。
大きな機械はあまり使用せず、70名ほどの職人さんたちが手作業で木材を加工するという日進木工。その様子を目の前で見学することで、家具づくりにかける熱意が伝わり、飛騨の家具への理解がさらに深まりました。
一人ひとりが細部にまでこだわりながら、家具が少しずつ出来上がっていく。
家具作りの工程や歴史、匠の心に至るまで丁寧に説明してもらえるので大人も楽しめますし、様々な機械や職人さん達の仕事を目の前で見ることができるので、子供にも面白いこと間違いなしの工場見学ツアーでした!
ワークショップ
工場見学が終わったらいよいよクラフト体験のスタートです。
おしゃれなギャラリー内で工作ができるということでテンションも上がります♪
選べる製作物は全部で5種類
- ウッドリース
- おひなさま
- 3段ラック
- こいのぼり
- ペン立て
この中から私はウッドリースを、一緒に参加した夫は3段ラックを予約しました。
スタッフさんに伺ったところ、一番人気は3段ラック。そのほか、季節にちなんだおひなさまとこいのぼりも人気が高いそうです。
これらのクラフト体験に使われる木材は、なんと先ほどの工場見学で目にした木材の端材なんだとか!
職人さんの目利きで選定され、飛騨の家具となる木材を使えるなんて、本当に驚きです。
気を引き締め、職人になった気持ちで製作に挑みます。
最初は木材のやすりがけからスタート。
和やかな雰囲気の中、スタッフさんの説明をよく聞きながら作業を進めていきます。
手に持った時の感触を柔らかくするため、尖った角を丸く削っていくのですが、これが想像以上に繊細な作業。
均一に削るのに悪戦苦闘しながらも、スタッフさんのサポートのおかげで、なんとか綺麗に仕上げられました。
次に組み立てです。
本物の日進木工の家具さながら、ネジは使いません。代わりに木材を削って組み合わせる「木組み」を駆使して組み立てていきます。
途中、隣で作業する夫が力を込めすぎたせいで木材にヒビが入るというハプニングもおきましたが、スタッフさんの助けもあって無事に3段ラックが完成しました。
これも貴重な体験のうちということで、いい思い出になりそうです。
仕上げには、艶出しのオイルを塗るかどうかを選べます。オイルを塗ると発色が良くなり艶が出るとのこと。
私はナチュラルな木の風合いが好みなので、オイルなしを選びました。
最後にリボンの色を選んで結んだら、ウッドリースも完成です!
ウッドリースも3段ラックも綺麗な仕上がりとなって大満足。
家に持ち帰って使えるので、さっそく飾ってみたいと思います♪
<予約方法>
工場見学と木工体験(ワークショップ)は、Web・メール・電話から予約が可能です。
体験ツアーは基本的にカレンダー通りの休日はお休みですが、平日であれば夏休みなどの長期休暇中も開催されているそうです。
工場見学とクラフト体験を合わせて約2時間とは思えないほど充実していて、あっという間にツアーが終わってしまいました。
旅行で訪れるだけでは味わえないような、飛騨高山ならではの貴重な体験ができるのが魅力。大人も子供も楽しめる内容になっているので、興味のある方はぜひ参加してみてくださいね。
■店舗情報
日進木工株式会社 高山本社・タカヤマギャラリー
〒506-0004 岐阜県高山市桐生町7-78
営業時間:9:30~17:00
定休日:祝日・夏季(お盆休暇)・年末年始
駐車場:20台
【うちわの絵付け】飛騨高山思い出体験館
歴史と自然を感じながらクラフト体験するならここ!
飛騨の里の目の前にある体験ショップ
最後に紹介するのは、人気の観光スポット「飛騨の里」の目の前にある【飛騨高山 思い出体験館】です。
JR高山駅からは車で約7分ほどで到着します。
ここでは、一番人気の福福さるぼぼ作りのほか、お手玉さるぼぼ、手焼きせんべい、スノードーム、万華鏡、フォトフレーム、風鈴の絵付けなどさまざまな文化体験をすることができます。
さるぼぼは、カラフルでころんとしたお手玉型や可愛いうさぎ型などがあり、好みに合わせて作れるのが嬉しいポイント。
ゴールデンウィーク後半のお昼頃にふらっと立ち寄ったところ、館内は家族連れやカップル、外国の方で賑わっていました。
みなさんそれぞれ思い思いの文化体験に熱中していて、とっても楽しそうでした♪
そんな中、今回私は夏に大活躍間違いなしの【うちわの絵付け】に挑戦してみました!
受付で体験の選択と支払いを済ませるとすぐに席へ案内され、いよいよ絵付け体験のスタートです。
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■体験名:エコうちわの絵付け
■料金:1,500円/1人
※2025年5月時点の情報です。
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席に着くとスタッフさんが見本のうちわを持ってきて、絵付けのやり方を説明してくれました。
絵の具で服が汚れてしまうかもしれないとのことでエプロンを貸し出してくださり、細やかな心配りにほっこりした気持ちになりました。
一通り説明が終わったら、あとは自由に思うまま絵付けを楽しみます。
さるぼぼ、白川郷、うさぎ、金魚など数種類のプレートから好きなモチーフを選び、好きなところに置いて、好きな色で色をつけていきます。
熱中して黙々と作業した結果……なんだか縁がガタガタになってしまいました( ; ; )
ですが、やっているうちに上達して、花火のグラデーションはうまくできました!
何よりも楽しかったので、多少失敗してもOKです。
綺麗に色をつけるのにはコツがあるようなので、気になる方はぜひ現地でスタッフさんに聞いてみてくださいね♪
出来上がったうちわは透明なビニール袋に入れて封をすれば完成です!
ちなみに、私が夏をイメージして選んだモチーフは「さるぼぼ」「手まり」「花火」でした。
手を洗うスペースも用意されているので、絵の具で汚れてしまったら洗いに行きましょう。
私が絵付けに熱中している横では、小学生くらいの子どもたちが風鈴の絵付けやさるぼぼ作りに挑戦していました。隣のテーブルでは、外国から来たカップルがフォトフレーム作りに取り組んでいます。
別のテーブルでは、学生のグループがお手玉さるぼぼを作っていて、部屋の奥ではせんべい作りをしている子や、組紐に挑戦しているご夫婦の姿も見られました。
どの体験も難しすぎず、かといって簡単すぎることもなく、ちょうど良い難易度なので、老若男女問わず誰でも楽しめること間違いなしです!
<予約方法>
思い出体験館は予約なしでも利用できます!
Web予約、電話予約、メール予約も可能ですので、予定を立てておきたい場合や大人数で体験される場合は、事前予約をおすすめします。
思い出体験館でクラフトを楽しんだあとは目の前の飛騨の里に行くもよし、お隣のお土産屋で休憩するもよし、ちょっと足を伸ばして近くの雑貨屋やお食事処に行くもよし。1日中楽しめるエリアとなっています。
今回ご紹介したうちわの絵付け体験以外にも、まだまだ様々な体験が用意されています。高山旅行の際にはぜひ立ち寄って、世界に一つだけの作品と思い出作りに挑戦してみてくださいね。
■店舗情報
飛騨高山 思い出体験館【飛騨の里店】
〒506-0055 岐阜県高山市上岡本町1丁目436
電話:0577-35-5093
営業時間:10:00~16:00(最終受付15:30)
※最終受付の15:30までにご入館いただければ、随時受付しておりますので体験可能です。
定休日:木曜日(繁忙期は開館)※木曜日が祝日の場合は営業
駐車場:無料駐車場あり ※飛騨の里第一駐車場をご利用ください。
今回ご紹介したスポットはこちら!
Google Mapの読み込みが1日の上限回数を超えた場合、正しく表示されない場合がございますので、ご了承ください
高山生活3年目。
旅行が大好きで北海道一周、小笠原諸島など長期で一人旅に行く事も。
高山の立ち寄りたくなるスポットを発信しています。