飛騨高山から水とおどりの城下町 郡上八幡へ 長良川鉄道に乗って郡上八幡の町を徒歩で楽しむ日帰りモデルコース
味のあるローカル鉄道に揺られてワンデイトリップ
徹夜踊りで有名な郡上八幡、飛騨高山からお車で2時間ほどの距離にあり、清らかな吉田川の流れや、郡上八幡城、食品サンプル作り体験などで人気のある観光地です。郡上踊りの季節はもちろん、春夏秋冬その風情ある水の景色を楽しめる町は、観光規模に対して宿泊施設がやや少なめ。特に郡上踊りのシーズンは道路や駐車場も大混雑する人気ぶり。高山市に宿を取り、日帰りワンデイトリップを楽しみましょう。
- 所要時間
- 8時間
- 交通手段
- お車・鉄道

高山IC
高山市から郡上八幡までのルートは、東海北陸自動車道または国道156号線(せせらぎ街道)。景色を楽しみたければ下道で、効率よく旅を楽しみたい方は高速道路で。
白鳥IC
まっすぐ郡上八幡まで行っても良いですが、このモデルコースでは、白鳥からローカル列車の旅を提案します。メリットは2つ、郡上八幡は訪れる日程によっては道路や駐車場が非常に混雑します。この混雑を避けられること。もう1つは味のある長良川鉄道に乗車し、その沿線風景を楽しめることです。
長良川鉄道 美濃白鳥駅
昭和レトロを感じる駅舎が懐かしい雰囲気を残す美濃白鳥駅。駅前に10台ほどの駐車スペースがあります。車を停め、いざ長良川沿線の旅へ。30分ほどの乗車ですが、心配な方はこちでお手洗いを利用しましょう。
美濃白鳥駅発 | 9:07/10:40 |
料金 | 710円 |
長良川鉄道 郡上八幡駅
風光明媚な沿線を走り、郡上八幡駅に到着しました。長良川鉄道の旅、いかがでしたか?その名の通り、長良川沿いに走る爽やかな路線は地元の人たちの大切な足であるだけでなく、旅行客にも人気があります。2016年に導入された観光列車「ながら」は水戸岡鋭治氏のデザイン。景色を楽しみながら岐阜の味覚を楽しめる「ランチプラン」「スイーツプラン」もあり、鉄道ファンだけでなく、旅慣れた人の間で人気上昇中。機会があればぜひ、「ながら」にも乗車してみてください。ちょっと贅沢な列車のたび「ながら」
さて、郡上八幡駅。2017年に開業当時の姿に復元され、国の登録有形文化財に指定されています。趣のある佇まいの駅舎の前で写真をパチリ。この駅から市中心部は少し離れています。レンタサイクルを利用するのもいいですね。
郡上八幡駅着 | 9:39/11:12 |
サンプルビレッジいわさき
近頃は見かけることが減ってきましたが、飲食店の前に並べられたサンプル食品。これは日本独特のもので、郡上市が全国シェア№1!こちらの施設では見学、お土産の販売、サンプル作り体験と行っており、時間があればぜひ体験していきたいもの。小さなお子さまでも丁寧に作り方を教えてくれます。精巧なスイーツは見た目に愛らしく、しかも意外と長持ち。バッグやスマホにつけてみれば、大人もついついはまってしまう楽しさです。
- 住所
- 岐阜県郡上市八幡町城南町250
- 電話番号
- 0575-65-3378
- 営業時間
- 10:00~16:0
- 休業日
- 毎週火曜日/10月:第1木曜日/2月:第1土曜日/
年末年始:12/29~1/5
やなか水のこみち
水の町 郡上八幡を代表するスポット「やなか水のこみち」。新町通りの一角にあり、石畳の道のわきに水が流れ、道の両側にはレンガ色の壁が続く情緒ある場所です。 小径の奥には稲荷神社もあります。涼し気な景色には浴衣と下駄が似合いそう。記念写真を撮る方が多いので、なるべく早い時間に行きましょう。
蕎麦正まつい郡上八幡店
お腹が空いてきたのでここらでお昼にしましょう。水のきれい所と言えば名物にお蕎麦がつきもの。例に漏れず、郡上八幡も人気のお蕎麦屋さんが多くあります。お昼時に行くと混んで並ぶこともあるので、少しずらして行くと良いでしょう。
- 住所
- 郡上市八幡町鍛冶屋町774-2
- 電話番号
- 0575-67-0670
- 営業時間
- 11:00~売り切れ次第終了
- 休業日
- 不定休
郡上八幡城
戦国時代末期に起源をもつ郡上八幡城。幕末・明治維新の動乱を受け、全国にある数多の城と同じく破却となりました。その後、長らく石垣だけが取り残された状態でしたが、1933年(昭和8年)に木造の模擬天守が再建されました。80年以上経た現在も、日本最古の木造再建城として、郡上の歴史を今に伝えています。
戦災消失前の大垣城を参考に建てられ、4層5階建ての木造天守内1層から2層にかけては大胆な吹き抜けとなっています。最上層まで登ると眼下に郡上八幡の町並が見渡すことができます。周囲の樹々との調和が美しく、ことに紅葉の時期は美しい景色を目当てに多くの人が足を運びます。
入場料 | 400円 |
郡上八幡博覧館共通入場券 | 750円 |
- 住所
- 岐阜県郡上市八幡町柳町一の平 659
- 電話番号
- 0575-67-1819
- 営業時間
- 通常(3~5月、9~10月)9:00~17:00
夏季(6~8月)8:00~18:00
冬季(11~2月)9:00~16:30 - 休業日
- 12月20日~1月10日
郡上八幡博覧館
水、歴、技の3つのテーマで町を案内展示する郡上八幡博覧館。清流が育んだ郡上八幡の文化、歴史、そして職人の技を深く掘り下げて紹介しています。名水百選「宗祇水」に代表される水の恵みが、いかに人々の生活に溶け込み、独自の文化を育んできたかを体感できます。また、古今伝授の地としての雅な歴史から、宝暦の百姓一揆といった激動の時代まで、郡上の奥深い歴史を貴重な展示物を通して学ぶことができます。さらに、人間国宝が手がけた「郡上紬」や、全国シェアを誇る食品サンプルなど、多岐にわたる匠の技と芸術作品は圧巻です。
また入館者は、町を案内する有料のガイドツアーで、より深く郡上八幡の魅力を知ることもできます。
入館料 | 540円 |
まちなみ案内 | 3,850円(案内人1名につき) |
- 住所
- 岐阜県郡上市八幡町殿町50
- 電話番号
- 0575-65-3215
- 営業時間
- 9:30~17:00
- 休業日
- 12月24日~1月2日
職人町 古い町並み
郡上八幡城の南西に広がる職人町、鍛冶屋町、柳町は、江戸初期の面影を色濃く残す国の重要伝統的建造物群保存地区です。職人町や鍛冶屋町には、かつて鍛冶屋をはじめ多様な職人や商人が軒を連ね、「うなぎの寝床」と呼ばれる間口の狭い家々が特徴的です。これは税制の名残なんだとか。一方、柳町は中・下級武士が暮らした侍町で、当時の足軽長屋も現存しています。それぞれの町並みが異なる歴史を物語り、歩くだけでタイムスリップしたような気分を味わえますよ。
宗祇水
「水とおどりの町」郡上八幡を象徴する宗祇水は、小駄良川のほとりに湧き出る名水です。室町時代の連歌師、飯尾宗祇が愛飲したことがその名の由来とされ、1985年(昭和60年)には環境省による「日本名水百選」の第一号に選ばれました。 赤い清水橋と水の祠、石畳が織りなす情景は旅情を誘い、耳に心地よい川のせせらぎに心が癒されます。ここでは、水と戯れる子どもたちや、井戸端で談笑する地元の人々の姿を目にすることもでき、郡上八幡の暮らしと水の密接な繋がりを感じられるでしょう。
お抹茶処 宗祇庵
だいぶ歩いたのでこの辺りでちょっと休憩。宗祇水そばにある和カフェ「お抹茶処 宗祇庵」、抹茶の香りに包まれた心安らぐ和カフェです。暖簾をくぐり階段を上がると、ゆったりとした空間が広がり、縁側からは宗祇水のほとりを流れる清流を眺めることができます。ここでは、希少な岐阜県産抹茶を贅沢に使用した本格和スイーツを堪能できます。手作りにこだわった極上の味わいは、抹茶への情熱が息づく逸品ばかり。名水のせせらぎを聞きながら、至福のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
- 住所
- 岐阜県郡上市八幡町本町862-10
- 電話番号
- 050-1039-9252
- 営業時間
- 11:00~17:00
- 休業日
- 木曜日
郡上木履
郡上八幡にある「郡上木履(ぐじょうもくり)」は、郡上踊りで使われる下駄を企画・製造・販売するお店です。木の削り出しから鼻緒すげまで、すべて郡上内で行う「メイドイン郡上」にこだわり、丈夫な「踊り下駄」を制作しています。地元のヒノキを使うことで、郡上の森林循環にも貢献しています。 店内は古い町屋を改装した趣のある空間で、下駄の他にも手ぬぐいや巾着など、踊りに便利なグッズが並びます。特に注目は、郡上発祥のシルクスクリーンプリント鼻緒や、400年以上の歴史を持つ郡上本染の藍染鼻緒。約100種類の鼻緒から好みのものを選べば、職人がその場で足に合わせてすげてくれます。郡上踊りの期間中は、踊りが終わる時間まで営業し、鼻緒の調整や修理といったアフターフォローも万全です。
- 住所
- 岐阜県郡上市八幡町橋本町908-1-1
- 電話番号
- 0575-67-9235
- 営業時間
- 4月~9月
11:00~17:00 - 休業日
- 水曜日
10月~3月 休業
長良川鉄道 郡上八幡駅
郡上八幡を1日かけて楽しみ、郡上八幡駅に戻ってきました。もう一度長良川鉄道に乗車し、車がある美濃白鳥駅を目指します。
郡上八幡駅 発 | 16:53/18:10 |
料金 | 710円 |
長良川鉄道 美濃白鳥駅
美濃白鳥駅に到着しました。長良川鉄道と郡上八幡を楽しむ日帰りモデルコース、いかがでしたか?このまま白鳥町に宿泊すれば引き続き翌日、春は桜並木や芝桜、夏は白鳥おどりや阿弥陀ヶ滝、秋は紅葉、冬はスノーアクティビティと年間を通じて白山の麓に広がる白鳥の町の自然と文化を楽しむことができます。帰路を目指す場合は白鳥ICまでお車で20分です。
岐阜県はみどころたくさん、飛騨高山はもちろんのこと、奥飛騨、郡上八幡や白鳥、白川郷など何回いらしても見切れるものではありません。ぜひ次のご旅行も飛騨高山へ、お待ちしています!