日下部民藝館(日本遺産構成文化財)
趣きある町家建築
日下部家住宅は日本遺産「飛騨匠の技・こころ―木とともに、今に引き継ぐ1300年―」の構成文化財です。
天領時代、日下部家は幕府の御用商人として栄えた商家で、役所の御用金を用立てする掛屋や両替屋を営みました。
当時の邸宅焼失後の明治12年、大工 川尻治助が飛騨の匠の技を集め、江戸時代の建築様式そのままの見事な住宅を造り上げたのが現在の日下部家で、昭和41年に国の重要文化財に指定されて以降、民芸館として一般公開されています。
川尻治助は飛騨の大工の名門、谷口家の谷口延恭に師事し、彫刻の名手としても知られています。1879年(明治12年)に建てられた日下部家住宅では、これまで社寺建築に使われていた軒裏のセガイ*を民家に取り入れるなど、高山の近代民家建築を切り開きました。いかにも雪国の民家らしく、低く深く重々しい軒や、どっしりとした構えの中に美しい出格子が印象的です。豪快に組み上げられた吹き抜けの梁組はスケール感があり、隣り合う吉島家との対照性を感じさせます。吉島家とともに、明治以降の町家建築としては、初めて重要文化財に指定されました。
*軒先で出桁を腕木で支え、天井板を張った構造
基本情報
- 所在地
- 岐阜県高山市大新町1-52
- 電話番号
- 0577-32-0072
- 営業時間
- 10:00~16:00
- 休業日
- 火曜日(祝日の場合は翌日休業)
- 料金
- 大人1,000円、高校生・大学生500円、小中学生300円
- アクセス
- JR高山駅から徒歩17分
- 駐車場(普通車)
- なし
- WEBサイト
- http://www.kusakabe-mingeikan.com/日本遺産ポータルサイト


























