高山昭和館
時を超えて心ときめく、昭和へのタイムトリップ
古い町並から徒歩3分、下一之町商店街に看板を掲げる「高山昭和館」。館内に一歩足を踏み入れれば、目に飛び込んでくるのは、活気あふれる昭和30年代のレトロな町並み。まるで時を超えたかのような不思議な感覚に包まれます。当時使われていた看板やポスター、生活雑貨などが所狭しと並び、あの頃の日本の息吹が、鮮やかに蘇ります。
「古き良き昭和の時代を後世に残したい」。そんな熱い想いから始まったこの場所は、単なる懐古趣味の博物館ではありません。消費が美徳とされ、忘れ去られようとしていた品々を集め、展示することで、昭和という時代を振り返り、ひいては21世紀の社会がどうあるべきかを考えるきっかけを与えてくれる、そんな奥深いメッセージが込められています。
懐かしさが溢れる昭和の町並みを散策
真っ先に視界に入るのは、愛らしい姿のオート三輪「ミゼット」。その隣には、昔ながらの赤いポストがちょこんと佇み、訪れる人々を温かく迎え入れます。通りを歩けば、昭和の雰囲気をそのまま再現した理髪店や写真館、雑貨店などが軒を連ね、当時の生活を垣間見ることができます。
理髪店のくるくる回るサインポール、店内に飾られた整髪料の瓶。カラフルなプラスチックのおもちゃや、ブリキの懐かしいキャラクターグッズ。一つひとつに物語が宿っているようで、見ているだけで心がじんわりと温かくなります。
これらの展示品は、ただ飾られているだけでなく、実際に手に取って触れることができるものも多くあります。ダイヤル式の黒電話を回してみたり、昔の教科書をパラパラとめくってみたり。五感をフルに使って昭和の暮らしを体感することで、より深く、その時代を感じることができるでしょう。
入場無料の駄菓子屋で童心に帰る
館の入口に併設された駄菓子屋は、なんと入場無料!色とりどりの懐かしいお菓子がずらりと並び、大人も子供も思わず童心に帰ってしまう空間です。定番のチョコレートやキャンディ、麩菓子やラムネはもちろん、ちょっと変わった珍しいお菓子も見つかるかもしれません。
特に人気なのは、1000円で挑戦できるお菓子の詰め放題。好きなお菓子を思う存分詰め込む楽しさに、子供たちは目を輝かせ、大人たちもついつい夢中になってしまいます。また、懐かしの知育菓子も豊富に揃っているので、子供の頃に夢中で作ったお菓子を見つけて、当時の思い出話に花を咲かせるのも楽しいでしょう。
シャッターチャンス満載!レトロな写真撮影
昭和館の魅力の一つは、どこを切り取っても絵になるレトロな風景です。館内のあちこちに掲げられた、味わい深いホーロー看板や手書き風のポスターは、当時の雰囲気を色濃く伝えています。これらの看板を背景に写真を撮れば、まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのよう。家族や友人と一緒に、当時の流行りのポーズを取ってみたり、懐かしい小道具を使って面白おかしく撮影してみるのもおすすめです。
昭和の精神に触れる
高山昭和館が単なる懐かしの展示施設ではない所以は、そこに息づく「昭和の時代が持つ力強い不屈の精神」を感じられることにあります。戦後の焼け野原から立ち上がり、高度経済成長を成し遂げた日本のエネルギー。質素ながらも、人々が懸命に生き、未来を信じていた時代の熱気。展示されている一つひとつの品々からは、そんな力強いメッセージが伝わってくるようです。
現代社会は、便利で豊かになった一方で、どこか閉塞感や不安感が漂っているかもしれません。そんな時代だからこそ、昭和の人々のひたむきさや、困難に立ち向かう強さを感じることで、明日への活力を得られるのではないでしょうか。
瓶ジュースの美味しさに開眼!?
館内の自動販売機で売られている瓶ジュースも、見逃せないポイントです。ラムネやコーラ、ファンタなど、今ではなかなか見かけなくなった瓶入りのジュースは、その物珍しさから思わず多くの人が手に取りたくなってしまいます。キンキンに冷えた瓶を手に取り、栓抜きでプシュッと開ける時の音、そして口に広がる懐かしい甘さ。缶やペットボトルで飲むのとはまた違った、格別な美味しさにきっと驚くはずです。ラムネの瓶からビー玉がカランと鳴る音を聞けば、昭和の夏が蘇るような気分にさせてくれます。
マニアも唸る貴重なコレクション
館内には、ウルトラマンのフィギュアや、ずらりと並んだレコードなど、コレクターにとってはたまらない展示品も数多くあります。子供の頃に夢中になったヒーローや、青春時代に聴き込んだ音楽との再会は、忘れかけていた熱い想いを呼び覚ましてくれるかもしれません。
これらの貴重な品々は、昭和の品を後世に残したいという想いに賛同した人々からの寄贈によって集められたものも多く、一つひとつに大切な物語が込められています。
幅広い世代が楽しめる空間
高山昭和館は、昭和の時代をよく知る世代にとっては懐かしい思い出を呼び起こし、昭和を知らない若い世代にとっては新鮮な発見に満ちた場所です。修学旅行生が珍しそうに展示品に見入る姿や、年配のご夫婦が昔話に花を咲かせる様子は、日常的に見られる光景です。
屋内施設なので、雨の日や日差しの強い日でも快適に見学できるのも嬉しいポイント。高山の観光の合間に、ふらりと立ち寄ってみるのも良いでしょう。
単なる過去の展示ではなく、昭和という時代を生きた人々の息吹や情熱を感じることができる、生きた博物館「高山昭和館」。懐かしさに浸るだけでなく、未来へのヒントを見つけることができるかもしれません。ぜひ一度、高山昭和館の扉を開き、心ときめくタイムトリップを体験してみてください。
動画
基本情報
- 所在地
- 岐阜県高山市下一之町6
- 電話番号
- 0577-33-7836
- 営業時間
- 午前9時から午後5時まで
- 休業日
- 年中無休
- 料金
- 大人1,200円
高校生900円
中学生700円
4歳~小学生500円 - アクセス
- JR高山駅より徒歩15分
- 駐車場(大型バス)
- なし
- 駐車場(普通車)
- なし
- WEBサイト
- https://showakan.jp/takayama/
- 口コミサイト
- Googleマップのクチコミ